某刑事ドラマ#1をみて

どうも最近の刑事ドラマを見ると被害者側の復讐の描写が過度に抑制されている気がする。
まだ水木警部補(いかりや長介版・賀来千香子版)の「取調室」の方が、取り調べのプロという感じがする(だけかもしれないが)。或いは木ミスの「ホンボシ」のほうが良かった気がする。次話ちょっと……見て……切る(だろうな)。
主要キャストの豪華さに比例して脚本がやや薄くなるのは致し方ないのか。「科捜研の女」だとマリコさんぐらいだけど、彼女にしたってバイプレイヤー臭漂うというかどんな色にでも合う主役級だし。土門さんもバイプレイヤー歴が長いし。宇佐見さんも最近は犯人役や被害者親族役が増えてきたな。
何が言いたいかというと「取調」と銘打っておいて「取り調べ」の描写が果たして1時間ドラマで描ききれるのかどうかと言うことで。これは連ドラじゃなくて土ワイか何かでじっくりと見たかった。あと捜査刑事側の描写が総じて「雑」。
仕事の合間の息抜きのはずが、どうも「もにょり」感満載でかえって欲求不満になってしまった日曜の午後。新作第1話でアレはちょっとなぁ。第4シーズンの中盤回辺りだったら「脚本家調子悪かったのか?」で済んだかも知れないが。
時代劇の悪役を中心に演じておられる役者さんが言うには「悪役がしょぼいと主役が際立たない」らしいが、まさにライバルに設定されている捜査刑事側がアレでは取調刑事も無駄に豪華さが際立ってしまっている感じだった。
科捜研の女」も最近はコレジャナイ感が漂い始めているところがある。マンネリの打破か、緊張感を出したいのか、色々やりたいのはわかるが、そういうのは1話完結で後味さっぱりな展開をファンとしては望むのだが、これは私だけなのかな。
コミックの単行本なんかでもダークエンドで次巻に続くだと、そのまま買わなくなることが多い。
小説なんかでも陰鬱な終わり方だとそれ程間を開けずに次話を見ないとやはり閲覧終了することが多い。
やっぱり一巻一巻、或いは一話一話の構成をきちんとして話をまとめて後味が良いものに仕上げて欲しいものだ。
そのうえでシリーズを通した謎なりを、仕込むのは全然構わないと思うけど。
まあ余り欲求不満になるドラマなりコミックなり小説なりアニメなどは見たくないし読みたくないな。
娯楽にまで陰鬱さを持ち込まないで欲しい。