警視庁南平班〜七人の刑事2〜

胸を一突きし致命傷を負わせ、さらに死後背中に切り傷を付けられた死体が相次いで発見された。
遺体の状態から物取りではなく、怨恨によるものと断定。
当初はストーカーによるものかと思われたが、容疑者には完璧なアリバイがあった。
捜査は振り出しかという矢先に第三の死体が……。
 
⇒ 昔ながらの刑事ドラマという感じで安心して見ることが出来た。
昨今の、「科捜研」「CSI」や法医学・鑑識などの科学捜査ミステリー、「継続捜査班」や「メンタリスト」「クリミナルマインド」などの心理捜査(プロファイリング)ミステリー、他にもハードボイルドや本格ミステリーなどとも違った、味わい深いものがある。
例えて言うなれば、たまに無性に食べたくなる「サッポロ一番みそラーメン」みたいな(笑)。
 
ベテラン火野正平インパクトからか、往年の『ジャングル』を思い出してしまった。
それに脇を固める伊藤かずえ・小沢和義の両名が、いい味を出している。
この三人が、若手三人と対照的に落ち着いてどっしり構えているため、ともすれば間延びしがちな刑事パートを引き締めている。