落第忍者乱太郎

落第忍者乱太郎 (36) (あさひコミックス)

落第忍者乱太郎 (36) (あさひコミックス)

忍者漫画と聞かれて、皆さんは何を思い浮かべるだろうか?
やはり「ナルト」? それとも「ハットリ君」? ひょっとしたら「仮面の忍者赤影」?
しかし私が推すのはそのどれでもない(別に否定しているわけでは御座いません)。
一昔前のコミケでは一大勢力を誇っていたあの「落第忍者乱太郎」である*1
教育テレビ*2で現在も放映されているが、表題が変わって「忍たま乱太郎」になっている。
兎に角、「忍者」というものを非常に正確に描かれているものと言えば「乱太郎」をおいて他にはないだろう。
火の玉やらチャクラやら狐やらは出てこないが、その分戦国の世で使われていた術がてんこ盛り。小学生相手でも手を全く抜いていない。
なにせ「水蜘蛛の術で人が水に浮けるわけがない」というセリフを一巻で出しているあたりリアリズムを感じられる。
暗号解読からトラップ作成、塀の高さの割り出し方、黒色火薬の作り方。
一体何処の世に火縄銃の図説入り忍者マンガがあろうか。
最近はナルトなどを意識してか「追い忍」「抜け忍」「陰陽五行」なんて話題も少し出てきてはいる。
作者の尼子騒兵衛学芸員資格を持っているそうで、その点凝りようが凄まじい。
単にギャグマンガと思っていたら、足下をすくわれますよ。
年二回、四月と十月に単行本が発売される。もうすぐ最新の37巻が出るはず。

*1:今のコミケ勢力図がわからないので、取り敢えず過去形

*2:月〜金。18:10〜18:20