等級

どうも空を見上げても黄砂の影響か霞のせいか……殆ど見えない。
見えるのは木星アークトゥルス、たまにスピカだけ。
調べてみると今の時期の木星は-2.5等。
以下アークトゥルスが-0.04等、スピカは0.98等だそうです。
何だか最近見る影もないしし座の一等星レグルスは1.35等。
同じ一等星でもレグルスとスピカ、アークトゥルスじゃえらい違い。
 
調べてみると明るさというものは等級が1違う毎に2.512倍変わるそうです。
つまり、木星アークトゥルスでは等級に2.46の差があるため実際の光だと9.64倍違うと言うことに。
ましてや木星とレグルスとでは34.67倍にも……。
これじゃ見えるのにも大きな差が出るわけで。
特に汚れた空の都会じゃねぇ(汗)。
 
ちなみに計算方式は2.512のn乗です。
nは星と星との等級の差。
計算は関数電卓か、エクセル。若しくは計算尺でどうぞ。
計算尺の場合LL尺が無いと厳しいかも知れません。
また関数電卓計算尺が無いという方は常用対数表を使うのも一つの方法です。
その場合は2.512を対数の0.400にしてそれにnを掛けます。
例えば上の例で言うと、木星アークトゥルスの場合だと0.4×2.46=0.984
この0.984を普通の数字に戻すと9.63。
これなら有効数字二桁でまずまずの精度。
 
暇な方は天文手帳片手に調べてみるのも一つの手かと。

参考
ウィキペディア等級(天文)