締め切りを 守らずあとで 責められて 急いで出しても もう遅い

従来より、裁判の長期化という問題は幾度と無く問題になってきました。
特に、死刑などともなると決着を先送りしたい弁護側と、早期決着を望む検察側との綱引きから最高裁まで決着するのに十年以上かかるのも珍しいことではありませんでした。
 
その為に幾度と無く訴訟法、特に刑事裁判においては刑事訴訟法の手続の簡易化、裁判の迅速化を目的とした改正が行われてきました。
裁判の長期化は被告人・被害者のみならず法曹(裁判所・検察庁・弁護士)、ひいてはその費用をまかなっている税金の払い手たる国民にもダメージを与えます。
ここら辺は別に法律家や法学部出身でなくても、マスコミ等の話題に耳を傾ければ理解していただけるはず。
 
勿論、被告人の刑事裁判を受ける権利を阻害してまで早期決着を計れとはいいません。
ただ、ただ死刑を先延ばしにするが為に安易な引き延ばし作戦を裁判所・司法も許しておくわけにはいかない、と言う判断が今回の高裁の控訴棄却という判断になったと私は解しています。
 
まあ「一罰百戒」「見せしめ」という側面もあったと思いますよ。
これだけの大事件でも訴訟手続を厳格に取ることで、他の事件に対する引き延ばし策を封じ込めた、ととっても問題はない筈。
 
「引き延ばし」「裁判欠席」どんと来い。
そんな一部の安易な自称人権派弁護士の行動に釘を刺した。
むしろ最大の目的はそこにあったと思ってます。
 
どこかの新聞にも書いてありましたが、意見書受け取ってもまた弁護士交替という手段をとられたら、裁判所だって腹が立つでしょうから。