脱線、その後

いろいろとJR西日本の対応について、怨嗟の声が挙がっています。
最初は、マスコミ特有のスケープゴートかとも思ったのですが……。
 
災害現場から出勤した乗務員については非難の声をあげざるを得ません。
これはあまりに酷すぎます。
ただ、事情徴収した組合の幹部が「それほど日勤(罰)が怖かったのか、とは聞けませんでした」と言うほど、社内では遅刻などに対する罰が厳しかったようです。
50代のベテラン乗務員ですら恐れるのですから一体どんな社内環境だったのか(汗)。
 
一方、災害のさなかボウリングに興じていたという事案。
まあ、天王寺車掌区と聞いたときに、「土浦で起こった事故で横浜の車掌が遊んでいたようなものか」と理解しましたが、遊んでいたのはいただけない。
せめて遠く離れていたにせよ、緊急出動がなかったにせよ、このような事態だったのですからせめて待機ぐらいはしておくべきでした。
 
後からそんなこと言っても……と思わないでもありません。
ただ、森前首相えひめ丸-米潜水艦衝突事故のさなかにゴルフに興じていて、辞任を迫られたのと同様に、それなりの地位・職に就いている人にはそれ相応の意識というものが求められるのでしょう。
それが例えその時点でどのような事故かわからずに対応できなかった場合においては、それ自体が罪とされてしまうのですから。
そしてそれが「危機管理意識」というものかも知れません。