五輪見参 (票田のトラクター・シリーズ)
- 作者: ケニー鍋島,前川つかさ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/09
- メディア: コミック
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中京地区の筒井五輪は「日本再生会議」の副幹事長。病のため引退せざるを得なかった師・稲山一郎の地盤を引き継ぐ形で国政に颯爽と登場。今日も民自党の中湖首相を相手に虚々実々の戦いを仕掛けて行く。
現実の政治世界を模したキャラが織りなす魑魅魍魎の世界を描いた作品。例えば某総理大臣は中湖とか、元厚相の香とか。
週刊誌連載なので一話が短い。約8ページ。
むしろ漫画と言うより政治解説に絵がついた、と言っても別に間違いと指摘されないのではないか、と言うくらいの代物。
これを読むとはっきり言って「クニミツの政」がやっていることは、政治のほんの表面にしか過ぎないことがよくわかる。クニミツで言うとあの大物政治家の日常が記されていると思えば少しは分かってくれるだろうか(チンピラ市長は問題にすらならない)。
現代の日本の政治は全て「カネ」であり、それをめぐる戦い・謀略が余すことなく記されている。
確かに扱っているのが国政レベルなので、市町村レベルのクニミツと比べる方が間違っているのだろう。
だがクニミツも最近なんだか社会情勢追求漫画になっているのが微妙に気になる今日この頃。今は薬害・医療問題に関わることをやっている。
ちなみにこのようなネタだったら五輪だったら一話の半分(約4ページ)を使って説明して終わり。これに関わった政治家を裏で脅すネタにしか使わない。
微妙にリンクしすぎたのか、中途半端なところ(衆院選前)で連載が終了してしまったのはかえすがえすも残念。
ただ、何度か復活*1しているようなので、また読む機会が出てこないかなぁと、密かに週刊ポストを時々チェックしていたりする。
*1:五輪見参はシリーズ第三作目